2015年10月13日火曜日

10月11日(日)立教大学戦 マッチレポート

【ラグビー】ランで切り裂く、大量12トライの圧勝/関東大学対抗戦 立大戦


強豪筑波大に勝利し、対抗戦開幕2連勝と好調の慶大。対照的に3連敗中の立大と対戦した。開始早々FB金澤が独走トライを決めると、その後も各選手の圧倒的なランプレーで次々とトライを奪った。相手の低いタックルも苦にせず、終わってみれば大量12トライで圧勝、8010で見事対抗戦3連勝スタートとなった。「打倒・帝京」を掲げる慶大は、攻守にさらに磨きをかけ、今週末ついに王者・帝京大に挑む。



関東大学対抗戦vs 立大  
2015/10/11(日)1400K.O.@熊谷ラグビー場

得点
慶大
立大
前半
後半
前半
後半
PG
DG
31
49
小計
80
合計
10


得点者(慶大のみ)
=松岡3鈴木清水2、青井、田畑、金澤3、加藤
G=青井10

出場メンバー
ポジション
先発メンバー
交代選手
1.PR
堀切 厚輝(環3・國學院久我山)
→17 加藤 宏(経4・慶應)
2.HO
松岡 大介(環3・小倉)
3.PR
八木 悠太朗(経4・慶應)
→18 角田 匠輝(法3・慶應)
4.LO
辻 雄康(文1・慶應)
→19 末永 千加良(法2・慶應)
5.LO
佐藤 大樹(総2・桐蔭学園)
6.FL
廣川 翔也(環3・東福岡)
→20 竹田 和正(法3・慶應志木)
7.FL
鈴木 達哉(環3・茗溪学園)
8.No8
高家 章徳(商4・慶應志木)
9.SH
中鉢 敦(経3・慶應)
→21 南 篤志(総4・清真学園)
10.SO
矢川 智基(環4・清真学園)
→22 古橋 純(理4・千種)
11.WTB
清水 祐輔(環3・明和)
12.CTB
青井 郁也(商2・慶應)
13.CTB
田畑 万併(環4・桐蔭学園)
14.WTB
佐野 航太(政4・慶應)
→23 楠本 遼(経3・慶應)
15.FB
金澤 徹(商2・慶應)


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ラインアウトの安定で勝利を呼びこむ
試合は鮮烈な幕開けとなる。キックオフ直後、自陣でFB金澤がボールを受けると、一気にラインブレイクし50mを独走する。ゴール右隅にノーホイッスルトライを沈め、今日が慶大のランプレー炸裂を予感させる先制点となった。その後ブレイクダウンへのサポートや球出しが後手に回る場面が多く、なかなかマイボールを保持できない。立大の「凄く前に出て来るディフェンス」(NO8高家)に押され気味となるが、相手もペナルティが多く得点はPG3点に留まる。すると21分敵陣でマイボールスクラムを獲得、慶大は圧倒的な強さをみせ20m近くそのまま押し込んだ。NO8の位置に入っていたFL鈴木がグラウンディング、ゴールも決まり12-3と差を広げる。ここで試合は完全に慶大に傾く。27分には敵前でのラインアウトからCTB田畑が持ち味の「縦への突破」(田畑)を図り、矢川から絶妙なキックパスを受けたWTB清水が飛び込んだ。さらに金澤、CTB青井も華麗なランプレーで相手をかわし、次々とトライを奪う。前半は31-3で終了、各自が持ち味の突破力を存分に発揮し、立大ディフェンスを切り裂いた。




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接点で圧倒的な強さを誇るFL鈴木
後半も慶大の勢いは止まらない。7分にラインアウトからモールで押し込み、先日のJr戦でも好調のHO松岡がトライ。11分には粘り強いアタックから清水がインゴールへ抜け出した。左隅へのトライだったが、青井が難しい位置からしっかりと決めた。2年生ながら対抗戦でコンバージョンを任されている青井、今日もキック成功率83%と素晴らしい数字を残した。「みんなで取ったトライに対して最後の2点も取れるように練習している」(青井)との言葉が心強い。14分にも再びモールで30m近くビッグゲイン、またも松岡がトライをあげる。22分には立大の低いタックルに対してしぶとくフェーズを重ね、最後は途中出場の4年生PR加藤が、嬉しい対抗戦初トライを奪った。その後も金澤、松岡がともにハットトリックを記録するなど、テーマとなっていた「ゲインラインバトル」(LO佐藤)に勝ち続ける。35分に簡単にラインブレイクを許し1トライを計上したが、結果は80-10の大勝で対抗戦開幕3連勝。「良いランナーが抜け」(金沢HC)続けたことが、大量12トライを生み出した。



慶大のアタックが好調だ。「走り勝つラグビー」を掲げて臨む今年の対抗戦、その言葉通り相手を置き去りにするランプレーが随所にみられた。今日トライをあげたBKの青井、田畑、清水、金澤のみならず、FWも松岡、FL廣川などが簡単には倒れない迫力あるゲインを図っていた。またスクラム、ラインアウト、モールなどFWの強さも光っている。今後も安定したセットプレーから、素早い縦への突破につなげていきたい。次戦の相手は大学生相手に絶対的な強さを誇る王者・帝京大が相手だ。慶大は2年続けて大学選手権・準決勝で敗れ、「打倒・帝京」を目標に練習してきた。今日の試合とは真逆の、自陣で耐える時間が長い厳しいゲームとなるだろう。まずは慶大の真骨頂であるしつこく低いタックルで相手を止めること。今日出た課題と言える、ブレイクダウンへのサポート、球出しのスピードや精度を上げること。セットプレーや接点で圧力をかけ、得意の縦へのランプレーにつなげること。いずれが欠けても帝京大には勝てない。「打倒・帝京」を本気で掲げるチームのラグビーはこれだと見せつけ、全国のラグビーファンを驚かす金星を期待したい。


【ケイスポ的MOM】敵を抜き去る突破力! FB 金澤徹
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本試合では3トライをマーク

昨年は1年生ながら早慶戦にスタメン出場した金澤徹(商2)。今年も順調に対抗戦出場を重ね、更なる飛躍を遂げている。立大戦では50mの独走トライを決めるなど、ハットトリックの大活躍だった。長い手足と、抜群の身体能力から生み出される圧倒的なストライドは一気に流れを呼び込む。また試合中はFBや14番として大きな声で位置取りを確認し、自陣のカバーリングでも貢献度は高い。今日も高い集中力を保ち、ラインブレイクした相手に鋭いタックルを浴びせピンチを消し去っていた。帝京大戦に向けて「少しでも走って、僕にできることを全てやりきる」と持ち味を発揮する覚悟は固い。帝京大の真っ赤な壁を置き去り、金澤がインゴールまで一気に駆け抜ける。

    (記事・砂川昌輝)


コメント

金沢ヘッドコーチ
(試合を振り返って)最後トライは取られましたが、私達がやろうとしていたことは幾つか出来たので、そこは評価できる点です。(具体的には)今回は、ゲインラインでフィジカルでの勝負を仕掛けようと考えていました。前半は、ディフェンスでプレッシャーを与えられなかったところがありました。しかし、途中からは選手自身で修正して、効果的なプレッシャーを掛けていたと思います。(結果、70点差で勝利しましたが)金澤など、良いランナーが抜けて点を重ねられました。初めから点差を強く意識していた訳ではないですが、結果としては良かったと思います。(印象に残った選手は)中鉢は、今回初めて対抗戦に出場しました。緊張もあったと思うのですが、いいパフォーマンスをしていました。鈴木は、接点で良くファイトしていたと思います。(HOは、佐藤選手と松岡選手どちらも上り調子ですが)それぞれに良い点がありますので、その日の調子や戦う相手を見極めながら決めていきたいと思います。(次戦は帝京大戦です)間違いなく帝京大の方が実力は上ですし、厳しい試合にはなると思います。チャレンジャーとして気持ちをしっかり持ち、それを80分間継続することが大切だと思います。その準備を一週間かけてしていきたいです。(打倒帝京を目標にしていますが)個々の試合で意識するというより、一年間を通して、帝京大を超えることをモチベーションに取り組んでいます。選手は、試合に向けて自然と気持ちは高ぶっていくと思いますが、チームとして特別に帝京大戦だけ意識するということではないです。

矢川智基主将
(試合を振り返って)自分たちのミスや相手のプレッシャーで、特に前半の前半はリズムを作れずうまくいかなかったのですが、FWがモールやスクラムで圧倒してくれたので、自分たちが今日勝っているところを使いながら戦いました。慶大らしいラグビーではなかったのですが、勝ちには繋げられたので、良かったと思います。(どのようなことを重視して試合に臨んだか)アタックでもディフェンスでもゲインラインを意識していました。具体的には、アタックであれば一対一のとこで負けないことや、レッグドライブをして前にしっかり出ること、ディフェンスであれば前にしっかり出てプレッシャーをかけることを意識して臨みました。(タッチキックを多くしていたが)いいキックもあったのですが、相手のインゴールに出してしまうミスなどもありました。対抗戦はそういう一つのミスで流れが変わってしまったり、点につながってしまったりするので、いいキックもありましたけど、まずは悪いキックをなくすためにフォーカスしていきたいと思います。(今のチームのコンディションは)Jr選手権も含めて勝ちが続いているので、いい雰囲気ではあると思います。ただ、そこにおごらずというか、ひたむきさを忘れずに一日一日の練習を全力で取り組むだけだと思うので、まだまだここからですね。(帝京戦への意気込み)今年のターゲットにしていた帝京大との試合なので、一週間しかないのですが、その間に少しでも課題を克服していきたいです。そして最高の状態で試合に臨み、勝ちたいと思います。

松岡大介
(試合を振り返って)今日のフォーカスはゲインラインバトルといってゲインラインをいかに強く越えるかというものだったのですけれども、自分としてはボールキャリアが結構できたのでよかったと思います。(モールから2トライありましたが)いつも通りみんなのおかげでトライを決めることができました。最近多く練習していたのでそれが試合で出せてよかったです。(ラインアウトはどうでしたか)相手が競ってこなかったので100パーセントできて当然という感じでした。次の帝京大戦でこれがいかにできるかというところが重要だと思います。(FWの調子は)試合前から体重差で80kg以上あるということで、FW陣で圧倒しようといっていたので、まあそれ通りできたかなという感じです。(帝京大戦に向けて)とりあえず試合に出られるように今週練習を頑張って、今までやってきたラインアウトとモールをぶつけていきたいと思います。

佐藤大樹
(試合を振り返って)
元々立大のディフェンスがいいので、ゲインラインバトルを意識して、ゲインすることをフォーカスしてやったんですけど、それがうまくゲインラインを越えられたということが勝因だったのかなと思いました。(ラインアウトが良かったですが)いつも練習しているんですけど、今回は立教があまりディフェンスで競ってこなくてやりたいようにやれました。(ブレイクダウンについて)前半最初の方は少し抜けてしまって、ペナルティを取られてしまうことがあったんですけど、後半は集中できて、うまく球出しができていいリズムでアタックできる場面が多かったと思います。(帝京大戦に向けて)相手が帝京大であっても、自分たちのラグビーを貫くのがベストだと思うので、いつもの練習をいつも以上のクオリティでやって、慶大らしい試合を帝京大戦ではやりたいと思います。(今後に向けて)まだまだ目標はここではないので、もっと上を狙って一歩一歩着実にステップアップしたいです。

鈴木達哉
(試合を振り返って)
今日はゲインラインバトルというテーマで臨んで、接点で負けないようにということだったのですが、個人的にはそのテーマを果たせたと思います。チーム面では、時々立大の力強いブレイクダウンや激しいタックルに受けに回ってしまうところがあって、そこは来週に向けての課題かなと思います。(立ち上がりは苦しい時間が続いた)そうですね、立ち上がりはしっかりやろうと話していたのですが、やはり向こうのプレッシャーも激しくて。その中でも修正して、いい形で前半を終えられたのは良かったと思います。(先週からどのような点に修正を加えたか)敵陣にしっかり入るというところですね。向こうもそんなにキックが飛ぶという訳ではないので、しっかりキックで相手陣に入って、そこからプレッシャーをかけようということでした。(自身のプレーで良かったところは)接点やブレイクダウンでしっかりと相手にプレッシャーをかけられたところが良かったと思います。(帝京大戦に向けて)学生チャンピオンで、社会人とも対等に戦える凄い相手なので、リスペクトして、しっかり調整していきたいと思います。

高家章徳
(
今日の試合を振り返って)全体的に波はあったのですが、常にスコアをし続けられたのでそこは良かったと思います。(準備してきたこと)春からずっと積み上げてきたものをこの一週間もずっと同じようにやり続けて、個々の部分で良いところを強調していこうというような気持ちでした。(その具体的な修正点というのは)立大は前に出て来るディフェンスが特徴的だったので、ゲインラインで負けないように意識していました。(自身のスクラムでのプレーは)スクラムは基本No.8の位置に鈴木が入っていたので、初めてNo.8の位置で出たのですが、フロントローのサポートという形でいい押しができたかなと思っています。(帝京大戦に向けて)今までやってきたことを出して、帝京大はフィジカルが強くスピードもあるチームですが、そこでやってきたことを出せなかったら勿体無いと思うので、今日や先週、筑波大戦のように普段通りのプレーを心掛けてやっていきたいと思っています。

青井郁也
(試合を振り返って)前半の10~20分で、相手のブレイクダウンで越えられてしまったり、反則や自分たちのミスで良い流れが出来なかったのですが、最後には自分たちのラグビーが出来たと思います。(トライシーンを振り返って)内側が空いていることを認識して進んでいき、最後には敵が沢山いたのですが突破してトライができたのでよかったです。(対抗戦を通してキックが安定しているが)キックは一番強みにしているところでもあるので、みんなで取ったトライに対して最後の2点も取れるようにいつも練習しています。今回も決まってよかったと感じています。(アタックにおいてプレー中に意識していることは)とりあえず相手に負けないで身体の強く当てることは意識しています。(帝京戦に向けて)相手が強いことはもう分かっているので、そこに物怖じせずチャレンジャーとして挑んでいけたらよいと思います。

田畑万併
(試合を振り返って)試合が始まった直後は自分たちのミスやうまくいかないシーンが多くあったのですが、そのあと立て直すことができたのでよかったです。(立て直すことができた要因は)確実な策をとると言いますか、キックで陣地をとったりパスの回数を減らしたりすることにフォーカスを置いて、着実にゲームを支配できるように修正することができたところですね。(縦への突破のシーンについて)僕の仕事とは縦への突破であったりゲインラインをブレイクすることだと思うので、この試合はうまくいったのですが、次の帝京大戦でもこういうプレーができるように頑張りたいです。(今日で対抗戦3連勝ですがここまで振り返って)取られなくていいトライを3試合とも取られているので、そういったディフェンスのミスがないように次の帝京大戦には修正したいですね。(帝京大戦への意気込みは)僕が縦に突破して、なんとかチャンスを作れるようにしたいです。

金澤徹
(大量トライをとれました)はい。個人的には途中でバテてしまいました。あと全体的にちょっとミスが多かったので修正していきたいです。(最初のトライに始まり、ランプレーが多く出ました)最初のランプレーも途中でタックルされて普通はそこで止まるんですけどそのまま行けたので、運が良かったというか。(試合の中での狙いは)最初は固く前に前にあたりました。相手のディフェンスが止まったところで外に回せたら回す、ということでした。(帝京大戦はしのぐ時間が長くなると思います、金澤選手としてはどう貢献しますか)少しでも走って、僕にできることを全てやりきってチームに少しでも貢献したいです。次もトライを取れたら取っていきたいです。