2017年10月20日金曜日

チームダイアリー〜ラストシーズンに懸ける想い Part6〜

合宿所だよりをご覧の皆様、こんにちは!
冷え込みが急に強くなり、早くも冬の到来を感じさせる気候となっておりますが皆様お元気でお過ごしでしょうか。

さて、本日は4年生のラストシーズンに懸ける熱い想いをお伝えするインタビューの第6弾をお送りいたします。
今回のメンバーはSH石川・CTB野村・BR橋本です。
慶應に強い想いを持って一般受験を経て入学した彼らに、今までのラグビー人生を振り返ってもらいました。


<石川拓郎・SH(御影)>


−ラグビーを始めたきっかけ
小学校に上がるときに、何かスポーツをさせたいと考えていた親に勧められて福岡の草ヶ江ラグビースクールに入ったのがきっかけです。
当時は自分も親も野球好きだったので、野球チームにも入ろうと考えていたのですが地元になかったので小学生のときはラグビーとサッカーを週末にやる生活を送っていました。

−中学生になるとラグビー部に?
いえ、通っていた中学校にはラグビー部がなかったのでスクールに通っていました。
5で神戸に引っ越したので、兵庫ラグビースクールで週末にラグビーをしていました。時期は被ってはいませんが、翔大(南・3CTB)と同じラグビースクールです。
その頃はラグビーに夢中!といった感じでは決してなく、中学校でも野球部かサッカー部に入ろうかなと漠然と思っていました。でも、結局どちらの部活も週末にラグビースクールの活動で抜けることが許されなくて…結局陸上部に入り、平日は陸上、週末はラグビーという感じで運動をしていました。
3くらいで試合に出られるようになって、自分のプレーで勝敗が変わるのが分かってきた頃から、ラグビーの楽しさが分かるようになりました。今までは惰性でラグビーを続けていた部分が大きかったのですが、高校進学の際は初めて自分から「ラグビーがしたい」という理由で高校を選んで御影高校に入学しました。

−慶應の體育會蹴球部に入部を決めた理由
御影高校のラグビー部は経験者が各代に2人くらいしかいなくて、高校からラグビーを始めた人がほとんどでした。今と同じで週6日の活動でしたが、練習内容・レベルは蹴球部とは全く違いました。学業面の成績はどんどん落ちていき高一の時に最下位すれすれの成績まで落ちてしまいました…。笑
進路を決めなければと思っていた時に、自分が高校卒業後何をしたいかを悩んでいたのですが、その時に出た答えが「ラグビーがしたい」というものでした。
そう決めてからはどこの大学にしようかを考えていたのですが、そんなときに偶然早慶戦がテレビでやっていたんです。それが2010年に慶應が早稲田に勝った試合で。その時に漠然と「慶應に行こう」と決意しました。
結局3度目の正直で合格することができたのですが、合格したときは「やっとスタートラインに立てる」と嬉しくなりました。


4年間を振り返ってみて
まず入部して驚いたのは周りの選手のスキルの高さでした。その上ラグビーに取り組む姿勢も今までのチームメイトとは雲泥の差がありました。
今まで通りにやっていたらだめだと、すぐに気づいて取り組む姿勢を変えなければと思いましたね。
蹴球部に入ってラグビー面でも人格面でも尊敬できる先輩・同期・後輩にたくさん出会えました。

−伝えたいこと
自分が下位チームでずっと練習していたので、下位チームの後輩に対して伝えたいことを言いたいと思います。
下位チームには「こいつ絶対試合に出られないだろうな」と思われる選手が多くいます。もちろん本人たちはAチームで出ることを目指してひたむきに努力をしていますが、状況は常に厳しいです。
ですが、大逆転を成し遂げられるのは下位チームの人達しかいません。厳しい状況に負けずに、絶対逆転してやるというモチベーションで練習に取り組み続けて欲しいです!

-ラストシーズンに懸ける想い

とにかく残された時間が少ないので、毎日全力で悔いの残らないように練習に取り組みます。

<野村龍太郎・CTB(千種)>


−ラグビーを始めたきっかけ
小学校、中学校とサッカーをやっていたので、高校に入学したらサッカー部に入ろうと決めていました。入学後に部活体験入部期間があったのですが、バリバリのサッカー部の格好をしてグラウンドを出たのにラグビー部の先輩に捕まってしまったんです…。笑 そのまま体験入部をしたのですが、ボールを持って好きに走るというサッカーにはない魅力にすぐに取りつかれてしまったように思います。ラグビー部の先輩方はとっても格好良くて、グラウンドでどの運動部よりも楽しそうに元気に練習している姿が印象的で、一緒にこの人たちとラグビーをしたいなと思ったので最終的に入部しました。

−慶應の體育會蹴球部に入部を決めた理由
 まず大学でもラグビーを続けようと思ったのは高校の花園予選で大敗したからです。ここでラグビー人生を終えたくないと思っていました。慶應でラグビーをしたいと思ったきっかけは受験勉強中に見た宮川尚之さん(H26)の代の慶應対筑波の試合でした。試合に勝って泣いている慶應の選手の姿を見て、「決勝戦ではないのに皆で泣いて喜ぶなんて、とても熱い人たちが集まったチームなのだな。」と思いました。それ以来ラグビーをするなら慶應で、と決めて勉強を頑張ってきました。浪人中は過去の早慶戦の動画を見てモチベーションを上げていましたね。



-4年間で転機となった出来事
3年の春の青山学院大学戦です。3年の春に初めてシニアチームに上げてもらえたのですが、この試合では前後半合わせて5トライを上げることが出来たので自分でも手応えを感じた一戦でした。
ですが、次の週で肉離れをしてしまいその後リハビリに長い期間を費やすことになってしまったんです。でもここで終わってはいけないと、ウエイトトレーニングと食事を徹底的に見直し体脂肪を5%減らし、除脂肪体重を3kg増やすことに成功しました。その甲斐あってか復帰後の4年の春の試合でシニアチームに回帰することができたときにはとても嬉しかったです。

-4年間過ごしてきて思うこと
 高校時代にスター選手だった経験を持つ選手が少ないチームだからこそ、努力をする価値が他のチームより何倍もあるのが慶應だと思います。
例えば、京介(中村・4/BR)とかは下級生のときは一番下のチームで試合にもろくに出させてもらえない時期が長かったけれど、努力を続けたおかげで今はチームに欠かせない存在になっています。転機のところでも話しましたが、自分もリハビリ期間が長かったですが、くじけることなくトレーニングを続けた結果シニアチームに上がれたというのは努力が報われたのかなと思います。

-伝えたいこと
 後輩に対してなのですが、一人一人がチームに良い影響を与えられる人になってほしいと伝えたいです。試合に出て激しいタックルをしてチームの勝利に貢献する形でもいいし、試合に出られなくても自主練習を続けて周りのモチベーションを高めるという形でも何でも良いです。一人一人が周りに影響を与えていける存在になればもっともっと良いチームになっていくと思います。

-ラストシーズンに懸ける想い
 どんな形であれチームの日本一に貢献します。もちろん目標は自分が試合に出て体を張ってチームを勝利に導くことです。
自分が出来る精一杯のことをしていきます。

<橋本正太郎・BR(市川)>


−ラグビーを始めたきっかけ
トップリーグの選手だった父の影響で小学生の時にラグビースクールに入りました。でも中学受験をすることを決めてからスクールは一旦お休みしていたのですが、結局入学した市川中学にはラグビー部がなくて。高校入学までラグビーとは疎遠の生活を送っていました。ちなみに中学校では楽しそうだからという理由でテニス部に入部していました。笑
高校のラグビー部は勉強がちょっと出来るガタイのいいやつが集まる部活という感じで、進学実績が良いと文武両道の例としてよく進路説明会でも引き合いに出されるような部活でした。

−高校では主将だったそうですが…
そうです。高3に上がる時点で多くの同期が辞めてしまい最終的に4人しかいなくなってしまったんです。経験者ということもあり主将に選ばれたものの、練習メニューを自分で考えるのは本当に苦手でした。
他の千葉県内の高校と同様に、絶対王者である流通経済大柏を倒すことを目標に練習を続けていましたが結局その夢は叶いませんでした。

慶應の體育會蹴球部に入部を決めた理由
もともとどこかの大学の體育會できちんとラグビーを続けたいという想いを持っていました。最終的に進学先を慶應に決めたのはどの大学よりも慶應のラグビー部の雰囲気がとてもかっこよく思えたからです。


4年間で転機となる出来事
今年の春の拓殖大学戦で初めて黒黄ジャージに袖を通しましたが結局その試合でブースターとして試合に出られず、その次のB戦で怪我をしてしまったことです。そこからは本当に怪我続きで、とにかく怪我を治して復帰するためにリハビリに励んでいますが、最近では分析班として試合分析という面からも日本一に貢献したいと頑張っています。

4年間を振り返って
辛いことや逆境にも耐えうる精神力がとにかく鍛えられた毎日でした。今のチームは実力的にも強いですし、普段は各々動いていますが、大事なとこではまとまる良いチームだと思います。このチームで勝ちたいです。

−伝えたいこと
後輩に対してですが、どれだけ頑張ったとしても後悔は少なからず残ってしまうと思います。ですが、その後悔を最小限にする努力を続けていってほしいです。

−ラストシーズンに懸ける想い
なるべく早く復帰して、プレーをする背中を見て後輩に何かを伝えられるようになります。


1年生の頃から仲のよい4人です!


次回の更新もお楽しみに!

慶應義塾體育會蹴球部