2016年9月13日火曜日

ラストシーズンに懸ける想い Part.1

合宿所便りをご覧の皆様、こんにちは!

天候の不安定な日が続いておりますが、今週末に控えた対抗戦初戦の筑波大学戦に向け、選手の士気も高まっております。

さて、本日から4年間の集大成、ラストシーズンを迎える4年生のインタビューをお送りいたします。
初回を飾るのは、Jrチームリーダー西村雄大、Coltsチームリーダー三上薫です。

<Jrリーダー 西村雄大(FL・桐蔭学園高校)>


-ラグビーとの出会い
小学2年生までずっと野球をやっていたんですね。そこではよく怒られていたのですが、性格的に褒めて伸びるタイプの子どもで(笑)。怒られてはふてくされていました。そのような時に友だちに誘われたのがきっかけでラグビーを始めました。

-強豪・桐蔭学園高校から慶應に進学しようと思った理由
兄も桐蔭学園出身で、SFCに進学していたので、兄を意識している部分はありました。
そしてSFCでは幅広い勉強ができるのも魅力の1つでしたね。
ラグビーを続けるかどうか迷っていたのですが、やるからには本気で上を目指したくて。もしクラブチームでやっていたら、日本一を目指せる場所が身近にあるのにそこに自分はいない…というような、心に何か穴が開いたような状態になるとも思いました。やるなら本気でやる、やめるなら完全にやめようと決めていました。伝統もあり、環境も整っていることから體育會で続けることにしました。

-4年間で転機となった出来事
2つあるのですが、1つは肩の手術をしたことです。手術をして長期リハビリになって、チームに何も貢献できていないことに肩身の狭い思いを抱えていました。その時に、1つ上の敬介さん(中村敬介・平成28年卒)に誘われて、空いている時間があればウエイトをする、というような生活を送ったんです。そうしたら本当に体が変わってきて。その期間で全ての時間でラグビーに打ち込むのが自分のスタンダードになったように思います。
もう1つは今年の夏の帝京大学戦です。帝京大学には桐蔭の同期で主将だった上原という選手がいるのですが、僕らの代は当時のレギュラーは後輩たちばかりで、試合に出ていた上原が引っ張ってくれていました。最後までそのような状況で、引退の挨拶も彼は泣きながら後悔が残る、と言っていたんです。だからこそ、お互いにゲームキャプテンを務めたC戦は勝ちたかった。結果としては負けてしまいましたが、僕にとっては非常に印象に残る試合でした。

-Jrリーダーという役職
ジュニアという1つのチームで60人もの大所帯をリーダーとしてまとめなければいけない、という大変さは4年になって身をもって感じ、当初はものすごく重かったです。しかも、僕は声で引っ張るタイプではなくプレーで引っ張るタイプなので、雰囲気が悪くなった時にどう声かけしたらいいのかもわからなくて。それを考えすぎて自分のプレーに集中できなくなったことがあったのですが、それでは元も子もないので、1回自分のプレーのことだけ考えてみたところ、自然にコミュニケーションを取れるようになりました。今は、それに周りを刺激できるような言葉をプラスできるように心がけています。

-最後のシーズン、伝えたいこと
恥ずかしいですね…(笑)「こんな鬼の血を引く俺を愛してくれてありがとう!」ですかね(笑)支えてくれた人には本当に感謝しています。

-シーズンに懸ける想い
対抗戦に出場することです。そして、この同期、このチームで日本一になりたいです。
応援、よろしくお願い致します。


<Coltsリーダー 三上薫(WTB・玉川学園高校)>

-ラグビーとの出会い
父がラグビーをしていた影響が大きいです。小学生まではテニスをしていました。

-一度別の大学に進学したにもかかわらず、再受験で慶應を目指した理由
ラグビーを始めた中学生の頃から、慶大蹴球部は憧れでした。高3の時に怪我をしてしまってラグビーをやめ、受験勉強に励んで大学に入ったのですが、またラグビーをしたいという気持ちが強くなって。そしてやるなら4年間とことん突き詰めたいと思いました。
その時に、思い描いていた夢、憧れでもある蹴球部に入るしかない、日本一を目指せるための環境に身を置きたいと思いました。

-転機となった出来事
一番大きかったのは、1年生の頃に宮川さん(宮川尚之・平成27年卒)にご指導いただいたことです。僕も宮川さんもリハビリだった時に、ずっと一緒にウエイトをしたり、合宿も同部屋だったり…と付き人のように行動してました。本当にストイックな方なので、ものすごいところに入ってしまった、という感じでした。でも、宮川さんについていったおかげで体もかなり大きくなりましたし、自分のスタンダードも上がったように思います。
また、4年生になり、Coltsリーダーに推薦されたことも大きかったです。
もちろん自分も日本一を目指す一員ですが、下のグレード、リハビリだったり…自分が辿ってきた道と同じような境遇の下級生に、どういう取り組みをすべきなのか教えるようになったことで、自分もどのように成長していけばいいのか考えるようになりましたね。

-Colts リーダーの役割
Coltsにいるメンバーとは、個人の適切な目標を立ててそれを達成するまでの方法を一緒に考えるようにしています。リーダーは、メンバーとコーチとの架け橋になったり、相談に乗ってあげる役職でもありますし、厳しいことをあえて言わなければならないこともある立場です。今はリハビリですが、復帰したら誰よりも一番リーダーシップを発揮し、チームを盛り上げていきたいと思っています。それに加え、下級生とうまくコミュニケーションをとることも同期に期待されている役割だと思っています。

-秋シーズンの目標
Coltsリーダーとしては一人でも上のグレードで活躍できる選手を増やしたいです。それは短期的な目標ですが、長期的な目標としては、京介(中村京介・3年FL)のような選手を増やしたいですね。彼も長い間Coltsにいましたが、春季大会やJr選手権で活躍しています。
基礎的な部分だったり、下のグレードでしかできないこともあるので、それを積み重ねていってほしいと思います。
あとは…チームとして、日本一を目指す集団になっていきたいです。ノンメンバーは慶應の代表として戦う15人の脅威にならなければいけないですし、いつ自分の出番が来てもいいように最高の準備をどのような状況でもしていきたいです。また、規律の面でも日本一を目指す集団としての高い意識を持って行こうと思っています。

-秋シーズンに懸ける想い
まずは復帰が最優先です。何が何でも試合に出なければなりませんし、最後まで対抗戦のメンバー入りを目指します。それは憧れでもありますし、この部の一員としての責任だと思っています。
ご声援のほど、よろしくお願い致します。


次回も、4年生の熱い想いをお伝えしていきます。
こうご期待ください!

慶應義塾體育會蹴球部