合宿所便りをご覧の皆様、こんにちは!
蹴球部では、今週末の成蹊大学戦でも勝利を挙げるべく、時期に相応しくない暑さに負けじと部員一同が一丸となり練習に励んでおります。
さて本日は、ラストシーズンを迎えた4年生にその想いを聞く「ラストシーズンに懸ける想い」をお送りいたします。第3弾である今回は、生田賀久・五十川和行の2人が登場です!
<生田賀久(FL・慶應NY)>
ー ラグビーとの出会い
高校までは水泳をやっていたのですが、入学と同時に新たなスポーツを始めてみたい、と思っていました。そんな時、慶大蹴球部のOBである父親(生田久貴/S61卒)に強く勧められて、憧れもあったのでラグビーを始めてみることにしました。
ー4年間で転機となった出来事
2年生の夏合宿で大怪我をして、初めての挫折を味わった時ですね。ラグビー経験が人より浅かったのに、しばらくプレーができなくて、本当に焦りを感じてました。でもリハビリ期間中に、支えてもらえているありがたみを何回も感じましたね。家族や同期やコーチの助言や支えてくれる言葉がモチベーションアップにつながったし、ラグビーを頑張ろうという気持ちもこの期間に養われました。そういう意味では大きな転機になったと思っています。
個人的には、ポジション変更も大きなきっかけでした。当時はBKSだったのですが、2年生の夏前に行った部内マッチでバックローとして良いプレーをして、初めて褒めてもらえました。その時、当時の和田監督に助言をもらってポジションを大きく変えました。その時も監督の言葉が頑張る糧になったので…本当にたくさんの人に支えてもらっていますね。
ー 今、この時期に思うこと
父親が日本一を経験した伝説の代で、その中でも父が活躍していただけに、話を聞く度父親とは真逆の実力だと思って悔しさばかりを感じてました。親を超えるつもりで入部したのに、それが果たせなくて悩んだことがとても多かったです。でも今はとにかく、最後の引退が決まるその日までやり抜く意地を見せよう、という気持ちが強いです。結果が出ていないのは自分の実力不足。でもここまで蹴球部でやってきたからこそ、最後までやり抜く責任が自分にはあると思っています。
ー 最後のシーズン、伝えたいこと
やはり家族は、試合に出られなくて満足いく結果を出せていないけど、影で支えてくれている一番大きな存在です。そして、自分が辛いときに同じ境遇で頑張った仲間たちは、いてくれるだけで支えになるので感謝の気持ちでいっぱいです!
あと、下のチームにいる後輩たちには、そこで埋もれないでどんどん上に上がっていってほしい。特に2個下に強いメンバーが多いから、踏ん張ったら、もっともっと強くなって、2年後・3年後に帝京を倒せる実力もつくと思っています。
ーラストシーズンに懸ける想い
時間がない現状だけれども、最後の日まで試合に出ることを諦めず、怪我をせず、意地を見せ続けます。
<五十川和行(WTB・桐蔭学園)>
ー ラグビーとの出会い
ずっとサッカー部に入るつもりでいたのですが、中学の時の担任がラグビー部の顧問だったので誘われて始めました。体験に行って楽しいなとは思っていたけど、サッカー部に入るとばかり思っていたので自分でも驚きました(笑)
ー 4年間で印象的だった出来事
復帰して最初の試合ですね。やっとラグビーができた、ということが純粋に嬉しかったです。2年位のリハビリ期間中、心のどこかでいろいろな人に申し訳ない思いを感じていました。仲間はみんな練習を頑張っているのに自分は何もできなかったし、親は、怪我している期間も「ラグビーをする姿を見たい」と支えてくれていたので…。復帰試合では、嬉しさももちろんですが、本当に今までの感謝の気持ちが溢れてきました。
ー 今、この時期に思うこと
ラグビーをできるのは、引退までの残り数ヶ月しかないけれど、ラグビーをやってきてよかったなと凄く思います。最初は無理矢理ラグビーを始めたけれど、きっかけがなかったら今の自分もないので、遡って中学の先生の存在の大きさを感じますね。高校でラグビーを続けられたのも支えてくれた監督たちのおかげなので、その人たちにも感謝したいし、試合に出られなかったり怪我し続けて迷惑かけたけれど応援してくれた親にも感謝の気持ちでいっぱいです。「ラグビーができて感謝!」という言葉はよく聞くので、あるある話なのかなとずっと思っていたけれど、実際自分が今この立場に立つと、心から何度もそれを感じています。本当なんですね(笑)
ー 最後のシーズン、伝えたいこと
4年間部活にいて、いろいろなことがありました。後輩たちにも、怪我を含めたマイナスなことがたくさん起こると思うけれど、そういう経験こそ大事にしてほしいなと思います。最終的に一つの大きな経験になるし、後に活きることが多かったので。ネガティブにならずに一つ一つのことを頑張っていってほしいです。
ー ラストシーズンに懸ける想い
試合に出るしかないと思っているので…なにがなんでもAチームの試合に出てやる、というのが今の決意ですね。
次回も4年生の熱い想いをお届けいたします。お楽しみに!
慶應義塾體育會蹴球部