2017年10月13日金曜日

チームダイアリー〜ラストシーズンに懸ける想い Part5〜

合宿所だよりをご覧の皆様、こんにちは!
蹴球部は週末に控える公式戦に向け練習に励んでおります。

さて、本日は4年生のラストシーズンに懸ける熱い想いをお伝えするインタビューの第5弾をお送りいたします。
今回登場するのは入部当初から寮で過ごしてきた初期寮生”3名の登場です!(佐藤のインタビューは後日掲載予定)



<吉田雄大 (秋田・PR)>



−ラグビーを始めたきっかけは?
小学2年生の終わりにラグビースクールで始めました。普通はタッチフットやパスなどから始めていくと思うのですが、僕のスクールはなぜかブレイクダウンとセービングから始まったんです(笑)しかもその次にはスクラムの姿勢を練習していました。
今、自分の強みとしているプレーの原点はこのスクール時代にあると思います。

−高校ラグビーはどうでしたか?
秋田高校は本当に自由な学校で、のびのびとした高校生活を送っていました。グラウンドをカモシカが駆け回っていたり…(笑)
ラグビー部は全員でギリギリ試合が組めるくらいの人数で、その半分が高校から始めるメンバーでした。なかなか勝てませんでしたが、花園を真剣に目指して頑張っていましたね。

慶應を目指した理由
小学生の時に父に連れられて早慶戦を見たのですが、その時から慶應が格好いいと思っていたんです。憧れはずっとありました。
大学ラグビーのレベルについていけるか不安になったこともありましたが、高校で結果を出せず悔しさが残ったことや、同期の加藤(哲朗・明治)が続けると言っていたのに触発されたこともあり、続けることにしました。
大学の厳しさを覚悟していたつもりでしたが、入部してみるとその覚悟も十分でなかったと思いました。日本一の重さを考えさせられましたし、本当に簡単なことではないと感じました。

転機となった出来事
これはもう2年生の網走合宿ですね。
日本一を目指すレベルにおいての自分の甘さを痛感しました。
チャンスが回ってきた時に、自分の100パーセント以上の力を出さなければいけないのに自分の本気は全く足りないと思いました。様々なことを考えて、すごく辛かったこともありましたが、同期後輩先輩いろんな人に助けられました。特に、相部屋だった辻には本当に感謝しています。
蹴球部で日本一を目指すための本当の覚悟が決まった時期でした。

LOからPRへのポジション変更がありましたが
正直ものすごく迷いました。でも、僕の一番の目標は自分のプレーで日本一になることだったので、ポジションにこだわるのではなく、自分の強みを生かせるのは3番に転向しました。もしかしたら、泥臭く生きてきたそれまでの経験の影響もあるかもしれません(笑)

4年生の秋シーズンを迎えて
昨年はブースターとして得意なプレーを思い切りやるイメージを持っていましたが、今年はスターターを任せていただいているので、それだけの責任を持って戦わなければいけないと思っています。
小学生の頃から目指していた慶應で、その目指すきっかけになった対抗戦に出て、日本一を目指している道にいるということは改めて考えるとラグビー人生最高にして最大のフィールドですよね。

伝えたいこと
自分が努力するだけではなく、多くの人に支えられて日本一を目指すことができていると強く感じます。
先日も成蹊戦でトライを取った時に秋田高校のOBの方が喜んでくださったり見てくれている人はいるのだな、と思いました。

秋シーズンの抱負
派手なプレーはないですが、自分にしかできないプレーで日本一を獲ります!
あと、初期寮生4人で黒黄を着て同じ舞台に立ちたいと最近強く思います。
スクラムのセットアップの時に僕は周りの声援がものすごく聞こえるんです。しかもそれでかなり気合が入るタイプなので、引き続き応援よろしくお願いします!

<瀬川慶太 (WTBOtago Boys’)>

                           
ラグビーを始めたきっかけ
小学校にサッカー部や野球部がなくて、ラグビー部か自転車クラブか水泳部しかなかったんです。
その中でも一番格好いいと思ったラグビー部を選びました。

Otago Boy’sに留学を決めた理由は?
自分の実力を試してみたかったのが一番の理由です。
あと、語学を習得したかったというのもあります。中学くらいから海外に憧れがあって。
洋楽をよく聞いていたので、この歌詞が全部わかるようになったら楽しいだろうな、と(笑)
それで高校の留学プログラムでNZに行き、1年間で帰ってくるつもりでしたが、結局居残りしてNZで卒業しました。

なぜ残ることを決断したのですか?
NZに行って最初の1ヶ月は本気で帰りたいと思いました。高校2年生にあたる学年だったので、仲の良いグループもできていましたし、学校にいる日本人は自分だけで
ラグビー面では10軍まであって、10軍からスタートしたのですが1年目の終わりで2軍まで上がりました。その時に、監督から「来年は一軍だ」と言われまして。Otago1軍になりたかったんです。
そして残ることに決め、次の年に1軍で試合に出ました。留学生が1軍に上がったのは初めてだったみたいです。

慶應を目指した理由
関心ある分野の勉強を集中してやるか、ラグビーをするか迷いましたが、NZに行ったのもラグビーのためだったので慶應で続けようと思いました。

転機となったこと
怪我をしたことですね。
本気でラグビーを辞めることも考えました。でも、もう一度走りたいと思って。
復帰して普通に走ることができ、トライを取った時は楽しかったです。でも頭が真っ白になるくらい疲れました(笑)

ラストシーズンを迎えた今、伝えたいことは?
そうですねラグビーそのものに対して一言かけます!
自分の性格を変えるほどの楽しいことや辛いことを経験させてくれてありがとう。
ラグビーをしない残りの人生でも、この経験を一生大切にしたいと思います!

ラストシーズンの抱負
黒黄ジャージを着るということだけです。
合計で3年間くらい怪我しているような気がしますが、黒黄ジャージを着たいというのは入部当初から変わりません。
あとは初期寮生全員で対抗戦に出たいです。
最後の最後まで諦めることなく、着れた時には胸を張って、全ての人達に感謝の気持ちを伝えたいです。

<鋤柄仁志 (PR・飯田)>

ラグビーを始めたきっかけ
もともと野球をやっていたのですが、向いていないと思ったことに加えて、もともとプロレスが好きだったこともあり、コンタクトスポーツであるラグビーをやりたいと思うようになりました。今言ったことが8割なのですが、ラグビーをしていた兄の影響が2割ほどあります(笑)

飯田高校での思い出は?
それほどにいい選手が揃っているわけでもなく、時間も限られている中でどう勝つかということにこだわって練習していたのが楽しかったですね。3年時にはキャプテンだったのですが、今になって、もっと周りに任せればよかったな、と思います。
あと、監督が今まで出会った人になった中でも尊敬できる方でした。理論に走りすぎず、根性練というわけでもなく時折出てくる言葉にも感銘を受けました。

なぜ蹴球部に?
勉強したいことがSFCにあったというのが最初のきっかけでした。でも、監督からの期待もありましたし、高校の同期に「もっとできる」と言っていたので、それを姿勢で示さなきゃいけないと思っていたというのもあります。

転機となった出来事
2年の冬に骨折をして6人に抜かれた時です。
それまでは多少なりとも調子が上がっていて、3年の最初からシニアチームでいけると思っていたら骨折をして出遅れてしまいました。
復帰したらすぐ上がるだろうという甘えもありました。自分では(同ポジションの人たちを)圧倒したと思っていても、決してそうではありませんでした。
そのときに同ポジションの人たちの中での自分の立ち位置に固執していた今までの考えをやめ、のびのびと自分がどうなりたいかということを大事にするよう心がけるようになりました。

4年生になってみて思うこと
甘えられなくなったというのは感じています。
今年の4月に入ってからも自分も上がれない悔しさもあったので、ジュニアチームの選手の悔しい気持ちもわかります。
でも、目の前のことをやるしかないと思ったので、グラウンドに来たら100パーセントでやるし、みんなも全力でできるように声をかけようと思ってきました。

成蹊戦では対抗戦初出場を果たしました。出場した時感じたことは
もちろん、出られたことはとても嬉しかったです。
でも僕はすぐ、もっと上のものが欲しくなってしまうので。もっと活躍できたりすれば喜んでもらえると思いますし、これからさらに頑張っていこうと思いました。

伝えたいこと
後輩たちへ伝えたいこととして…自分の頭で考えたことや自分で汗を流したことしか自分のものにならないと思うから、他人の目や声とか気になると思うけど自分の信じた道や方法を進んで欲しいと思います。いつか誰か認めてくれるし、それが少なくてもすごく幸せなことだと思います。

ラストシーズンに懸ける想い
まだ自分が満足できるプレーというものをできてないので、試合や相手など関係なしに、自分が満足出来るプレーをしたいです。
お世話になっている方々への感謝はコメントではなくてグランドでのプレーで示したいと思います。

今回は初期寮生の回ということで、3人に1年生の頃の思い出を聞きました。
1年生の大晦日の餅つき大会にて

鋤柄:最初は全員が尖っていてぶつかることもありましたが、上級生になって程よい距離感がわかって仲良くなりました!
吉田:鋤柄が最初に入寮して部の規則や先輩のことも知っていたので、鋤柄なしに出かけられませんでした(笑)部屋のベランダに洗濯した練習用具をせっせと干したり、雑用もずっと一緒にしていましたね。この初期寮生という括りがなければ一緒にどこかへ遊びに行ったりするメンバーではなかもしれませんがなんだかんだで絆は強いと思います。
瀬川:僕からは全員を一言ずつ紹介したいと思います。
   鋤柄は僕のこと嫌いなのになぜか僕の部屋に来てました(笑)でも気がついたら一番仲良くなっていましたね。
   吉田は信頼できるやつですが、彼の変わった一面にいち早く気がついていたのは僕です(笑)
   大樹は一言で紹介するとなると一番難しいかもしれない(笑)唯一この中でバチバチと険悪な雰囲気になったことがないです!



全員が「4人で黒黄を着て試合に出たい」と語っていたのが印象的でした。
個性豊かな初期寮生のラストシーズンの活躍にどうぞご期待ください!


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皆様お誘い合わせの上、ご声援のほどよろしくお願い致します。


慶應義塾體育會蹴球部