2017年11月14日火曜日

チームダイアリー〜ラストシーズンに懸ける想いPart 12〜

合宿所だよりをご覧の皆様、こんにちは。
先日行われたJr.選手権準決勝では帝京大学に敗戦し、帝京大学の層の厚さを実感する結果となりました。ラグビースキルのみならずフィジカルの強化に励み、来年は全グレードで帝京大学に勝利できるチームになり雪辱を晴らしたいと思います。

今週末にはホームにて立教大学との定期戦が行われます。今年最後のホーム試合となりますので、ぜひ皆様ご来場のほどお待ちしております。

また慶早戦のチケットは現在も販売中です。ご希望の方ははこちらの記事をご覧ください。

さて本日は4年生のラストシーズンに懸ける熱い想いをお伝えするインタビューの第12弾をお送りします。
今回は、高井・西松・矢崎の3名の登場です。


<高井悠史(PR・慶應志木)>


−ラグビーを始めたきっかけ
ラグビーは高校から始めました。今の僕の体型からは想像もつかないと思うのですが、中学3年間はバスケットボール部でした。入学してすぐ、2つ上の高家さん(章徳・H28卒)から勧誘をしていただき、体験入部をすることになったのがきっかけです。もともと高校からは新しくスポーツを始めようと思っていて、タッチフットが楽しかったのと、先輩方が面白い人たちが多かったので入部しました。
僕の素質を見抜いてくれた高家さんには感謝しています!

−志木高校のラグビー部は厳しいことで有名ですが…
そうですね(笑)もうブログで志木高出身の同期達が沢山話していますが、とりあえず練習がきつかったです。今となってはいい思い出ですが…。
でもそのきつさを一緒に乗り越えた同期や先輩・後輩との絆は強いです。
僕らの代は特殊なことが二つあって、一つは経験者が多かったこと、もう一つは高校4年生の西松さんがいたので、高校3年になっても西松さんの天下だったことです。(笑)

−大学の蹴球部に入った理由
周りの志木高同期と同様ぎりぎりまで迷っていました。2月に志木高の納会があるのですが、それは先輩方もいらっしゃる会で。最後に一言ずつ卒業生が今後の決意表明をするコーナーがあるのですが、そこで全く大学で続けるそぶりを見せていなかった荒井(史也)が「大学でも続けようと思っています」と宣言したんです。それにつられた形にはなりますが、僕も含めて自分も続けよう、と決意表明をしたのが今の志木高出身の同期です。

−今までの蹴球部での生活を振り返って
本当に怪我に悩まされた4年間でした。僕以上に怪我に悩まされた人はいないのではないかと思います。
1年生の時に前十字靭帯を損傷し、1年間のリハビリの末復帰した3日後にまた同じところを切りました。そのリハビリが終わりかけていた時に今度は半月板を損傷してしまって。ようやく4年の2月に復帰したのですが、9月に逆の前十字靭帯を切ってしまって現在再度リハビリ中というところです。

−長いリハビリ生活のモチベーションは何だったのですか
2つ上の中村敬介さん(H28卒)の存在です。敬介さんは4年生の春に僕と同じ怪我をしてしまって、周りからはもう年内復帰は絶望的だと言われていました。ですが、敬介さんはリハビリ中ものすごく努力をされていて、ウエイトトレーニングも食事も細かくストイックに取り組まれていました。その結果、怪我を完治させて秋の対抗戦に出場し活躍し、周りの予想をはねのけたんです。
その姿を見て、月並みな言葉ですが諦めないことの素晴らしさを知ったというか…。僕もリハビリを頑張って復帰して、長期リハの同期や後輩たちの光になれたらという思いで頑張っていたのだと思います。

−今年の2月に復帰した時は皆本当に喜んでいましたね
僕も嬉しかったです。試合にも出させていただきましたし、合宿にも初めて参加できて。蹴球部員としてやるべきこと、果たすべきことができることがどんなに幸せなことかを実感しました。

−後輩に伝えたいこと
端的に、「怪我は絶対にするな」ですかね。
それでも不慮の怪我はあると思います。リハビリは長い道のりに思えて気が遠くなってしまうので、短期スパンで目標を立てて目の前のメニューに全力を注げば自然と復帰は近くなります。止まない雨はないです。

−ラストシーズンに懸ける想い
僕はもう選手としての復帰は難しいですが、日本一を目指す姿勢は変わりません。分析など今の自分にできることを100%行い、少しでも貢献したいと思います。



<西松広夢(FL/No.8・慶應志木)>

−ラグビーを始めたきっかけ
小学校から9年間サッカーをしていたので、高校でもサッカー部に入る気でいました。ですが、地家くん(研人・H28卒)に一回だけ体験入部に来て!と勧誘されてタッチフットをしに行きました。そこで「センスあるね」と先輩方にのせられて。(笑)いい気持ちになって入部してしまいました。

−高校でのラグビー生活を振り返って
一言で、楽しかったです!練習は毎日3時間あるし、モール専門かというくらいモールばかり組んで本当にきつかったのですが、志木特有の校風の中で自由にのびのびとやらせてもらえました。
僕は1年の時に留年したので、結果的に4年間志木高に通ったのですが、いい仲間先輩後輩先生に恵まれたと思います。
僕の正規の代が予選で負けてしまった時から大学で続けることを決めていたので、4年目もラグビー部にはそのまま在籍して活動していました。

−大学蹴球部での転機となった出来事
転機は正直ないです。僕は4年間シニアグレードとジュニアグレードを行ったり来たりの繰り返しでした。なので、毎試合毎試合が転機というかチャンスというかそういった気持ちで、全力で日々取り組んできました。下級生の頃は同じBRの先輩の高家さん(章徳・H28卒)や翔也さん(廣川・H29卒)を目標にしていましたが、今年はもう自分が最上級学年ということで、常に全力な姿を皆に見せていきたいと思っています。

−印象に残っている試合
先日の東海Jr.戦です。本当にワンチーム、一体感を感じた試合でした。僕らのプレーもそうですし、スタンドから応援してくれる皆の沸き方も全員で取り組んでいる感じがグラウンドにいる自分にも伝わってきました。勝てて本当に嬉しかったです。

−オフグラウンドでも後輩にプレーの指導をする姿がよく見受けられますが…
下級生担当とBチームのフォワードリーダーのような役割の両方をしているので、確かに後輩と話す機会は多いかもしれません。

−その時心がけていることはありますか
主体性はあくまで後輩たちに持たせるということです。よくBチームで練習のビデオを見るミーティングを開くのですが、これは強制ではなく希望者制にしています。それでも結構な人数が集まりますし、意識が高い人たちが揃っていると思います。Jr選手権で勝利するためにはどうしたらいいのか、Aチームに上がるためにはどうしたらいいのかを皆で考え、高めあえればと考えています。

−慶應のBRの層は厚いですが、自分のBRとしての強みは何だと思いますか
当たりの激しさ、気迫のこもったプレーでしょうか。

−ラストシーズンに懸ける想い

試合に出て、勝ちます。


<矢崎暁継(FL/No.8・成蹊)>
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-ラグビーを始めたきっかけ
小学校4年生の時に友達に誘われて、地元のクラブチームで始めました。
小学校では科学技術クラブではんだごてなどを使いながら色々なものを組み立てたりして(笑)なので部活として始めたのは中学からになります。
サッカー、柔道、テニス、水泳と色々なスポーツを経験しましたが、体格的にもコンタクトスポーツが向いていると思い、ラグビー部に入ることにしました。

-高校ではキャプテンだったと聞きました
そうですね、選ばれたのは真面目にコツコツやるタイプだったからでしょうか。言葉ではなく、背中で引っ張っていくタイプだったと思います。それは今も変わっていないと思います。

-なぜ慶應へ
上田昭夫さんから高校の監督を通してご連絡をいただいたのがきっかけでした。
高いレベルでラグビーをしてみたいと思っていたこともあり、受験を決意しました。
入部してみて、何よりも部員数の違いに驚きました。成蹊は2チームしかありませんでしたが、慶應は当時150名を超えていてFチームまであったので。そして一人一人の士気も高く、高校との違いをものすごく感じました。

−大学蹴球部での転機となった出来事
いくつもありますが、やはり怪我をしたこと、そして復帰したことですね。

−3年半のリハビリ生活を経て先日の帝京大学戦でついに復帰を果たし、応援している部員たちも皆大盛り上がりでしたが
試合に出られてどうだったのか、ということを最近よく考えますが、想像していた5倍は楽しかったです。試合のために遅く家を出たこと、皆でウォーミングアップすること、ジャージに袖を通すこと、すべてが凄く久しぶりで、そういったことを再び感じられてとても良かったです。
1年次の写真

4年生になって感じること
4年生の責任」といいますか、同期も4年生になって変わったように感じます。
4年の雰囲気がチームの雰囲気になると思うので、練習では盛り上げていきたいですし、普段も後輩たちの示しにならないといけないな、と思っています。

皆に伝えたいこと
自分はよく裏方にいた人間で、先日試合に出ることができて改めて思ったのですが、試合に出ているみんなには、仲間のいろいろなサポートがあるということ、ラグビーができる身の回りの環境に対して感謝をするということが一番大事なことだと伝えたいです。
それから、特にリハビリ中の皆にはもう一つ伝えたいことがあります。怪我をすることは、すごくマイナスに感じられると思うし、実際にマイナスなことも多いのですが、それゆえに視点を変えることがとても大切で、何者にも縛られない状態であるからこそ、自分に何が必要なのか考えて行動できるゆとりがあります。自分を見つめ直すチャンスだとポジティブに考えれば、怪我も意味のあるものになると思います。

−ラストシーズンに懸ける想い

もうリハビリに戻らないよう、最後まで頑張ります。

次回の更新もお楽しみに!


慶應義塾體育會蹴球部